オカタケな日々72公開です。

「古通」読者（人生の大先輩のお年の男性）からうれしい手紙（愛読している旨）が届き、そこで初めて今月5日に西村賢太さんが死去していたことを知る。新聞を止めてしまったので、こういう、うかつなはめに。「本の雑誌」連載陣でいえば、一昨年の坪内祐三さんに続き、「日記」執筆者というのがなんとも。3月号の「一私小説書きの日乗」を読むと、昨年半ばより、あいかわらず毎晩、発泡酒、日本酒、「宝」焼酎をあおっているが、同時に糖質制限をしているふうにも見えた。雑誌のグラビアで仕事場の写真が写っていたが、ため息が出るほど整然と整頓された部屋だった。豪放磊落な印象はある種の仮面だったかもしれない。享年は54。面識はなかったが、ご冥福をお祈りします。対談、座談集を読みたい。