浦和「金木書店」ファイナル

3月も終わりか。遅い桜が散らずにまばらに残っている。静かに春は通り過ぎていく。

昼、西部「青札市」初日。落ち着いた館内、「旅」1989年5月号に田中小実昌のバス旅記事。200円。長距離バスの新聞記事切り抜きが大量に挟まっていた。もとの所持者は、この「旅」に執筆したライターではないか。風間完のバス紀行には、自身による鉛筆スケッチ画多数。ぐいと引いた線はシンプルだが適格。情感がある。いいなあ、と見入る。これでいいんだ、これで……というのは誉め言葉。

その後浦和へ。今日(31日)で100年の歴史を閉じる「金木書店」へ詣でる。20パーセントオフ。これは次々回の「古通」で書こう。上京した時、戸田公園から、よく原付スクーターで浦和へ来た。少なくとも古本屋は4軒あった。思い出ある町。