11月はあわただしく過ぎる

すこしだけあわただしく11月中旬をこなす。今日は雨ですね。15日は西荻。盛林堂小野くんに、『昨日も今日も』の三校ゲラを手渡す。もう、しばらく見たくない、という感じだ。「ビーイン」でコーヒーとたばこ。音羽館へも寄って、それぞれ本を買う。

「高校教育」は『緒形拳を追いかけて』から。「砂の器」「鬼畜」撮影時の興味深い話がいくつも。読んでよかった。

「潮」から依頼された梶よう子『雨露』の書評、書いて送る。幕末維新、彰義隊の物語。800字強に詰め込んで、少し硬めの書評となる。もう頭のなかで書いていたので、30分ほどで仕上げる。月末までに、一本、ひさしぶりの文庫解説の仕事が待っている。これもゲラで届いたので、部屋中、紙の束だらけだ。

土日でちくま文庫『古本大全』ゲラをチェックし終え、編集者に手渡すことに。ちょっと、自分の文章につきあうのに疲れた。むしょうに人の文章を読みたくなる。中野翠『コラムニストになりたかった』が面白い。女性の就職が難しい時代、しかし雑誌に活気がった。フリーから勤め人、またフリーと、中野さん、最初から優秀だった。

音羽館均一で買ったポケミス、ジョナサン・ホルト『カルニヴィア1 禁忌』を読み始める。ヴェネチアを舞台にしたミステリ。

11月は日本全国あちこちで古本市が開催されていて、古本日和だ。日大砧キャンパス、南大沢ともに行けそうにないが、川越ペペはちょっと覗きたい。『薔薇の名前』上下を図書館で借りてきたが、複雑長大でいまは読めそうにない。やっぱりこれはちゃんと買って保持し、年末年始で読み切りたい。

愛機ヤマハのN500、ギターの弦を何年かぶりに張り替える。