やらねばならぬ、なにごとも。

11日、夕方吉祥寺。「本の雑誌社」を退職した前田和彦くんの慰労会。その前に「よみた屋」「古本センター」「バサラ」「一日」とめぐる。「自分で買うより、岡崎さんが買うとこ、眺めてた方が面白いっす」と前田くん。おとなしく数冊を買う。しかし、いきなりの寒さ。夏から一挙、冬だ。

「戎ビヤホール」へ誘うと地下階段を降りると行列が。土曜だもんな。少し離れて「中華食堂」へ。ここは空いてる。前田くんといろんなことを話す。彼と準備していた古本販売サイトについて、引き続き担当してくれるという。まったく、いろんなことがあるなあ。中川六平さんのことも話す。中川さんの著書『ホビット』を書評で激賞したこと、中川さんは恩義に感じてくれていたと前田くんから聞く。よかったなあ、それは。

チェーンカフェ(各階、満席)でコーヒーをすすって酔い覚まし。

ちくま文庫『古本大全』のゲラも届き、『昨日も今日も古本散歩』(自分で読んでいて面白い、楽しめる)と合わせて大冊二冊分のゲラを抱える。後者は三校ながら、まだまだ危ういところあり、二度見する。並行して重なる締め切りに挑む。「古通」最終回を整えて送付。「すこーれ」連載は志賀直哉小僧の神様」について、イラストも描いて送付。「ふくらむ読書」15は荷風が飼ってた小鳥の話から、小鳥を飼う趣味全般についてふくらませる。これも送付。今週は気の抜けない締め切り続きの週となる。同時にゲラも見る。夜は父カレーを作る。しょうがとリンゴをすりおろし加える。ウスターソースも少し。

このところ、朝のパリッと焼いたトーストがおいしい。2枚食べることもある。冷凍のほうれん草をベーコン、卵とバターで炒めるのも毎朝作っている。最初は紅茶。少しおいてコーヒーを入れる。温かい飲み物がおいしくなってきた。

この先、自分に何がやれるだろうかと考える。もう少しじたばたしていいかもしれない。不安は去らず、安心など一生、来ないかもしれないのだ。