「風の息」に登場する古本屋

ワクチン接種、少し心配した副反応はとくになし。個人差あるよし。

昨日はサンデーで本えらび。どこかで途中下車して散歩か、古本屋へと思ったが疲れて帰還。珍しく下車駅を寝落ちして通り過ぎる。気づいたら「日野」駅のふきさらしのホームに。これ、副反応のあらわれなのか。

CSで松本清張原作ドラマ「風の息」(1982)を。新藤兼人脚本、貞永方久監督、根津甚八栗原小巻主演、高橋惠子(当時関根姓)と豪華な出演陣。音楽は菅野「砂の器」光亮。昭和27年三原山に墜落した日航機「もく星」号事件を昭和40年に謎を追うという話。事件を疑問視するのが新聞記者と古書店主。彼らの手足となって地質学研究者(学生服を着ている)の根津が動く。古書店は「蒼古窟(そうこくつ)」という店名で阿佐ヶ谷にある設定。実在する店を撮影に借りた感じがする。入口中央の本棚に「愛書会」のポスターが貼ってある(セットならそこまで行き届かないだろう)。店の奥が住居になっていて、謎を追う3人組はここで会合を持つ。

この古本屋に航空関係の本を売りにきた女性がいて、その本に「もく星号」に関する書きこみがあったことが発端となる。その女性を根津が訪ねる。家は玄関に立つ根津の向こうに「関町1丁目24」の住居表示が。地図で確認すると西武新宿線「武蔵関」駅のすぐ南あたり。おそらくドラマのスタッフの誰かの家が流用されたのではないか。一度うろついてみようと思う。

それにしても素人探偵となった根津だが、甲府、福岡、名古屋と旅をする。宿泊費も含めその費用はどこから出てきたのか。昔の甲府駅がばっちり映っている。