中川五郎「ぼくが歌う場所」ライブ。

28日、日本シリーズ初戦先発級に荷が重い文庫解説の準備をすすめる。月末締め切り。うまく書けるかしらん。日本シリーズ、すごかったですねえ。ざんねんだけど、阪神が進出していたら、こんな試合ができたかどうか。ヤクルトの打者がフルカウント近くまで、みんながバットを振らず、じっと待つ姿勢に驚いた。オリックスの投手は投げにくかったろう。阪神のバッターはブンブン振り回すからね。とにかくプロ野球史上に残る名勝負。ぼくは、阪神以外のチームが対決する日本シリーズなんか普通は興味なくて見ないけど、今回はよく見た。最後の1球まで勝負はわからないぞという緊迫感がすごい。野球はおもしろいぞ、と思う。大相撲も29日に千秋楽。残る12月は付け足しの月だ。

28日夜、国立「ビブリオ」中川五郎ライブへ。五郎さんの自伝的フォーク史『ぼくが歌う場所』発売に合わせて、これまで歌ってきた歌をうたう。控室の五郎さんに挨拶し、少ししゃべる。一昨年末、中川フォーク・ジャンボリー30回大塚まさじさんをゲストに迎えた最終回、進行と裏方を務めて以来。「25年目のおっぱい」というリリカルなラブソング(恋人への思いをおっぱいに託し、公園でキスして、帰りにネコを拾う)があってぼくは好きなんだが、あるところで五郎さんが歌ったら、女性から「女性の器官を歌にするなんて」と厳しく批判されたそうだ。困ってしまうなあ、こういう人には。いや名曲ですよ。そう言うなら可朝の「嘆きのボイン」を聴いてみよ。