くにたち郷土文化館から小鳥書房、増田書店からびぶりおへ。

19日、自転車に乗って秋から冬へ。しかし、日差しがあるとまだ暖かい日がつづく。思い立って、谷保の「くにたち郷土文化館」へ。「三浦小平二 旅と共に」展が開催されいる。国立に長く在住した陶芸作家で、人間国宝だという。知らなかった。すいません。DMはがきに使われた写真が青磁の豆皿で、青が美しく、採色された少女像が可愛らしい。それで行く気になった。いつもすいてる同館が、この日、けっこう来館者があった。陶芸作品もさることながら、旅のスケッチや木版を見るのが楽しかった。会期は21日まで、というからぎりぎりだった。図録もあと1冊ということだから、人気のある展覧会だったと分かる。

谷保駅から大学通りへ。前に来たとき閉まっていた「小鳥書房」へ行ってみる。空いていた。そんなに広くない空間を、うまく使って新刊と古本を並べている。おじさんはちょっと入りにくいか。山口瞳の本がたくさんあって、もちろん地元作家ということだろうか、感心かんしん。丸谷才一が何冊か。ちゃんと買える店だとわかる。値段は安め。自分の文庫を見つけ買う。ちょっとレジにいた小鳥みたいな女の子と言葉を交わす。駅からは国立、谷保、両方ともちょっと離れているが、ここは面白いアーケード商店街なり。いい感じの店も増えている。

そのまま大学通りを北進。一橋大は学園祭。自転車を止めて、「増田書店」へ。レジ前の文庫棚に、『野呂邦暢古本屋写真集』が面陳されていて、しかも残り少ない。そこへ、店員が追加補充するところを目撃してしまった。思わず、「それ、売れてますか。ぼく編者なんです」と声をかけてしまう。店員は「???」という顔。そりゃそうだなあ。申し訳ない。しっかり売ってくださってありがとう。

銭湯絵の巨匠展開催中の「びぶりお」へも寄る。十松くん(30キロダイエットしたという)と久しぶりに言葉を交わす。27日夜の「中川五郎ライブ」はすでにキャパの20が埋まったそうだ。すごい。たぶん何人か、当日のキャンセルあるだろうから、迷っている人もキャンセル待ちで予約入れてみてください。