「青春18」で土浦、石岡へ。

早めに送った原稿もあり、締め切りの山を越える。あとは「サンデー」レギュラー原稿が2回のみ。激しい「鉄」分の不足を感じ、11日(土)朝、支度して駅へ。「青春18」(1年ぶりか)を買い、東京駅へ。常磐線に乗りつぎ「土浦」と「石岡」へ。土浦古書クラブ古本市の初日である。けっこうたくさん人が来ていた。ぼくはたいして買うつもりもなく(年末にまた大口買取に来てもらう予定)、電車で読むポケミスを1冊と、フランソワーズ・アルディのCDを。

いつも古本を見て終わりだが、この日は少し土浦さんぽ。城址公園と博物館を見る。お昼はてんぷらの名店「ほたて」と決めていたが、行列で30分待ちと聞きスルーして町中華で半チャンラーメンを「福来軒」で。ここも人気店で続々とお客あり。チャーハンがしっとり系で、ばつぐんにうまい。くわしくは、古本がらみなら「古通」、さんぽなら「オカタケな日々」と分けて書くつもり。

「石岡」は看板建築の町。国道「中通り」沿いがそのオンパレード。しかし、町自体は寂れ切っている。昭和初年築の「喫茶店四季」へ入ったら、カウンター内の老女店主が「何か御用ですか?」という顔でしばらく対峙。「あのう、コーヒーを。あやしいものではありません」とようやく座る。30分、すでに定位置に置物のように陣取る常連老人、老女店主から石岡についてあれこれ聞く。ごく普通に灰皿があって、煙草を3本吸う。一か月ぶりぐらいではないか。コーヒーは300円だった。「また、来ます」とは言ったが、次に来たときあるかどうか。

石岡駅で上野行普通は30分待ち。柏、新松戸と乗り換え、武蔵野線でかえってくる。万歩計は1万歩超え。さすがによるはよく眠れました。車中で買ったばかりの、ブルース・ダシルヴァ『記者魂』を読む。年内にあと2回は「青春18」を使ってどこかへ行きたい。5回で1万2050円で、1日2400円乗ってペイするかたちだが、がつがつ乗らない。この日も往復3000円弱。どこかへ行く尻たたきとして使いたいのだ。