25~27日、あまりにいろんなことがあって、怒涛のように過ぎていく。ちょっと振り返る気もしない。正式には27日発売の盛林堂書房刊『昨日も今日も古本さんぽ』の事前予約340冊を、2日がかりでサイン・イラスト・落款を入れ(ちょっと無茶やで、と思いつつ)、これまで経験したことのないような虚脱に襲われる。まあ、各地へ旅立っていくのだよ。しばらくおとなしくしていたい。
26日夜は、サイン終了後、有楽町へ。前夜、きゅうきょ散歩堂さんからお誘いをうけ(行くはずの方がキャンセル)、有楽町朝日ホールへ。800席が満席、空席なし。すごいなあ。待ち受けた客を、トレードマークの甲高い声でわんわん沸かす。なるほど、その人気ぶりがよくわかった。わかったから得心がいった、ということではなく、珍しいものを見たなあ、という感想だ。自分で券を取ることはしなかったろうから、誘ってくれた散歩堂さんに感謝。二葉ファン仲間の女性は、チケットを取る名人で、たいてい前の方の席らしいが、この夜は最後列のいちばん端。それぐらい、チケットを取りにくい芸人、ということだ。ゲストの兼好が、二葉人気を受容しつつ、うまくその魅力(「ぎりぎり」のライン)を解説。
「オカタケさんぽ」は、25日に下見して、27日本番。2日で「こころ」「麦」「ルオー」と、本郷の純喫茶3店を制覇。どれもいい店だった。「こころ」と「麦」は喫煙可。「オカタケさんぽ」、これまでに何度か参加してくれた男性、西宮へ転居したというのに、わざわざ来てくださった。申し訳なくて「正直言って、それほどのもんじゃないけど」と私が言うと、「いやいや、知らない話がどんどん飛び出して、勉強になります」と。準備がけっこう大変なのだが、私は機嫌よく、楽しくやらせてもらっている。
『徒然草』数種テキストの現代語訳を読んでいて、じつに「いま」なのに驚く。