ゲラはファクスしてください

阪神が……と書きかけて止める。まったく、どうしようもないな。

21日はいちにちで4社からゲラがファクスで届いた。ぼくはいまだに、pdfでの校正、というのができなくて、紙でfaxしてもらっている。pdfだと目がつるつる滑って、しかも訂正、書き込みができない。紙だと、必ず手が入るのだ。

この日は午後、初めて原稿依頼のあった畑違いの雑誌編集者と駅前で会う。原稿を書くのに、いちいち打ち合わせ、ってふつうしないが、ぼくの読者だというので会うことに。適当な喫茶店がなく、しかたなく「コメダ」で1時間近くしゃべる。しゃべる間に書く原稿の方向性と構成が決まる。「それでけっこうです」と言うので、これは会ってよかったのだ。

こう書くと、忙しそうだが、いやあ、まったくヒマだ。週一の「サンデー毎日」がなくなって、週のピンがはずれて、ふわふわしている。「さまざまな気がかりがとぎれもなくついてくる」と井上陽水は歌ったが。

さいきんになって気づいたBS‐TBS「X年後の関係者たち」(MCカズ・レーサー)が面白い。「ブルートレイン」「海洋堂」とみる。時代のムーブメントを作った関係者を集めて、裏の話を聞く同窓会。カズ、といっていいのか、レーサーといっていいのかの仕切りがうまい。「1985年の阪神タイガース」「月刊ム―」の回があったようだ。「エヴァ」で盛り上がっているから、対象はぼくより一回り下の世代か。じつにテレビ的な発想の番組。