出版記念会、牧野邸

1月29日、夜、牧野邸で「岡崎武志出版記念会」を急きょ開いてもらう。半紙四枚分を張り合わせた大きな用紙に書名2冊と出版記念会と筆文字で書かれ、別に、この夜「火の車」(草野心平が開いていた酒場)のメニューふうに、ユニークな料理が並ぶメニュー表が張り出された。少人数でわきあいあいと夜を過ごす。メニュー表は、この夜来られなかったちくま文庫の担当、窪くんに送る。写真は撮ってあるので、「オカタケな日々」で公開します。

書評依頼のあった北村薫『水』をいかに書き出すか、頭を悩ませる。自転車をこぎながら、知らぬうちに「どこかへ行きたいなあ」と独り言を言っているぼく。夜9時前、書評を書いてなんとか送付。うまくいっただろうか。

およそ30年前、高円寺在住時代によく通った定食屋「富士川」が2021年に閉業した、と知る。サバ焼定食に肉じゃが、がぼくの定番。600円ぐらいじゃなかったか。不機嫌そうなご夫婦で経営されていて、何かで一度、おやじさんに叱られた(きつい対応)覚えがあるが、帰る時は「ありがとねー!」と元気に声をかけられた。考えたら、あの時50歳ぐらいだとしてももう80歳だ。

懐かしき町「高円寺」では、あと中華「大陸」もずいぶん前に閉業。残る、よく行った店は定食「赤城屋」と「ニューバーグ」か。「キッチン南海」はあずま通りの奥から、駅前に移ってきた。考えたら食の嗜好が50年前とちっとも変っていない。腹ペコ高校生のままだ。

高円寺「コクテイル」が4月リニューアルに向けて工事に入るという。よく、店をいじる店主です、狩野くんは。