恫喝の結末

昨日は雨の中、「VIa」へ。半藤一利荷風さんの戦後』読み継ぐ。ぴっぽさんのトークと打ち上げにも参加くださったSさん、また来てくださって、ひまだったので長時間話し込む。Sさんについて、いろんなことがわかる。京都へ行って善行堂へ行くのが楽しみと。善行堂とぼくの味方になってくだされば百人力なり。絵も本も買って下さり、その点でもありがたし。こういういい読者を手放してはなりませぬ。

日暮れ時、「オカタケ散歩」常連のTさんが夫妻で来訪。Tさんは小林秀雄ファンで、小林秀雄の絵をちゃんと描いておいたら買ってくださった。われは商売人なり。カイズくんの絵葉書も5枚購入。カイズくん、遠方より通ってくるので交通費もばかにならない。お金を落としてくれると助かります。

ギャラリー店番をカイズくんにまかせて、T夫妻と、先日、ぴっぽ、カイズ両氏と打ち上げした線炉端の飲み屋で酒宴。いい感じで喋っていたら、隣りの2人席の片方の若い男子が、大声で笑い、そのたび手をパンパンと5キロ先の池の鯉が寄ってくるほど叩く。傍若無人の迷惑行為なり。しばらく我慢していたが、あまりに続くのでキレて、「ええかげんにせえよ。お前らだけが客と違うぞ。静かにせえ!」と恫喝する。かしこまるわけでもなく、へらへら笑いながら、おとなしくなる。なんだか言った方も嫌な感じ。席を立つとき、その若者に「楽しくやってたのに、怒って悪かったなあ」と握手を求めたら握手で返してきた。これで一件落着ならん。下手な相手ならつかみ合い、表に出ろということにもなりかねない。自重すべし。

口直しに超レトロ純喫茶「邪宗門」へ。T妻さん、店のたたずまいをいたく気に入り、お連れしてよかった。「Via」の岡崎古本棚にあったとんぼの本永井荷風ひとり暮らしの贅沢』をサルベージして自分の読書用に。見たら、前所有者がほとんどのページにライン引きまくり。これはひどい。売らないでよかった。本日、いちおうの絵画展ラスト。夕方5時ごろまで2時間ほど在廊します。絵画展と古本棚はそのまま延長、今月いっぱいまで展示される予定です。