夕暮れの大手町、『上京小説傑作選』にサイン。

今日はいちにち春の雨か。昨日は午後、「Via」に在廊。さまざまな人をお迎えし、おしゃべりをする。下に話声が響かないか、少し気をもむ。夕方、大手町「中央公論新社」へ。できあがったばかりの『上京小説傑作選』50冊(「東京堂書店」さんがいつもどおり注文してくれた)に一生懸命サイン、イラスト、落款を入れる。「東京堂書店」では中公文庫50周年イベントが開かれる由。そこで、ちょっと驚くべきわが栄光を知る。発表が待たれる。この数日、思い悩み、心を削られることあったので、人心地する。

担当のFさんと、夕暮れの大手町ビル街を歩き、某所で打ち上げ。飼い猫の話題ほか、あれこれ話す。帰りは東京駅まで歩き、始発に座って帰還。大岡信『第十 折々の歌』を車中で。江戸中期の清貧風狂俳人、桜井吏登(りとう)のことを知り、大いに関心がわく。わずか二畳の部屋に住み、一人来客があり、次にまた来客があると、最初にいた人は外へ出ねばならなかった。ちょっと調べてみようと思う。

本夕、短い時間(1時間半か2時間)ですが、「Via」に在廊しております。最初の予定では明日までだったが、ご店主のご厚意により、今月いっぱいぐらいまで、絵の展示と古本販売は続く予定です。よろしくどうぞ。