朝日「折々のことば」に登場

今朝の「朝日新聞」1面、鷲田清一さんのコラム「折々のことば」に、拙著『人生の腕前』から「何事も、苦難の解決法は自分の中に潜んでいる」を引用、紹介された。木山捷平の章からだが、へえ、そんなこと書いたのか。木山捷平の人生を見つめ、引っ張り出された言葉だった。

知り合いの編集者から次々とメールが届き、祝電のよう。「朝日」には、まだまだ力がある。夜は中学時代の恩師から興奮した電話が。「おかざきくん、すごいなあ、教え子ながら、私の誇り」とまで言われる。受賞したような気分。とにかく、春から縁起がいい。この調子、この調子。

遅れていた、盛林堂書店刊『昨日も今日も古本さんぽ』も印刷所にぶじ入り、今月中には出るのではないか。紙次第とか。紙不足、紙の値段高騰が出版を圧迫している。「古本」および「古本屋」をテーマにした本は、これが出し納めかもしれない。『女子の古本屋』第二弾は、あるかもしれないと余韻を残しておこう。

ずっとホームドラマチャンネルの再放送を追いかけていた倉本聰ライスカレー』が13回で終了し、見終わった。保険のCMで中井貴一柳沢慎吾と並び、当然ながら時任三郎のはずが真田広之がいるのをずっと不審に思っていた。なぜ『不揃い』トリオの時任三郎がそこにいないのか。山田太一死去後も、中井、柳沢が追悼の意を表したのに対し、沈黙しているような気がするのだ。