均一祭、2日で38冊を買う。買いすぎだろう。

晴天つづく。少しずつ仕事も始動。「本の雑誌」連載、午前中に原稿を送ったら、午後にゲラが。大幅に字数が不足であわてる。

西部古書会館均一祭、昨日が100円で、本日ラストで50円。50円で24冊は買いすぎか。それでも1200円。ずしりと重い。

昨日、目をつけておいた角川の『増補 現代俳句大系』、ずらりとまだ売れ残っていて、「13」を買う。飴山実の『少長集』を一冊まるごと収録。大きくて重たい本なので、ここだけ家でコピーを取ろう。昨日100円の日は14冊。均一祭チラシ持参で10パーセント引きとなる。

橙の灯いろしぼれり牡蠣の上

柚子風呂に妻をりて音小止みなし

冬海の近くの溝を飯の粒

は、丸谷才一が推奨する句。「誰かまづ灯をともす町冬の雁」「霜やけのこどもねむればねむくなる」「木の芽雨ひびきわたれり樋の中」もいい。いずれもイメージがあざやか。俳句生成の秘密に出会ったような。

山田太一『想い出づくり』が三日目の午後、まだ残っていた。これだけ客がきて、いかに嗜好がばらばらか分かる。これがあればなあ、といううちの2点が拾えて満足だ。ふだん買わない映画のパンフも5点買う。