特快で荻窪を通過してしまった

昨日は風が強い日、盛林堂へ補充、清算をして、第三回蔵書大量処分プロジェクトの打ち合わせ。そのあと東西線乗車。隔週での「サンデー」本えらび。不測の事態をかんがみて、3週分+アルファをえらぶ。外出禁止、なんてことになったら、と保険をかけておく。いつもはドアが閉鎖され、だれか毎日の人が出入りするまでドア前で待機しているのが、この日は開放。換気の問題であろう。山のような各出版社から届いた新着本を崩しながらきれいに積みなおす。今回はたっぷり選べる。やっぱり楽しい。「おかざきさんが本を見たあとは、本の山がすっきり片付いて助かります」と担当のSさん。これは習い性であろう。帰り、荻窪で途中下車して「ささま」詣でをするつもりが、中野で乗りかえた中央線が特快であった。三鷹で折り返そうとも思ったが、まあ今日はいいや。5日まで、どこかの日に行こう。閉店が決まり、続々と客が押し寄せているとのことである。じゃあ、もう自分はいいか、とへそ曲がりな気分も起こる。

がらんとしたコンクリの部屋で集まりがあり、窓の外に原爆投下の雲が、だだっ広い庭には新興宗教の集団が……という終末的夢(じつに単純)で目が覚めて、6日締め切りの春陽堂書店ウェブ連載「オカタケな日々」2回分をせっせと書く。25は寅さん記念館とフィッツジェラルド『ギャツビー』の読み比べ。26は「傷だらけの天使」と代々木会館ビル、京都の銭湯「桜湯」について書く。なるべく話題を散らして、バラエティに富んだ内容にしたい。このブログとの兼ね合いもあり、そこがちょっと苦心のしどころ。イラストを描いて、写真を送付。すぐに前回のゲラが届く予定。

昨夜は「新小説」(こちらも春陽堂書店)連載、奥泉光さんとの漱石対談のテープ起こしに手を入れ、構成し、第一回原稿としてまとめて送付。月刊であと2回。パソコン机には漱石関連の本がただいま山積み。