100均で買うのは墨汁だった

昨日、五十嵐「雲遊天下」弘之さん死去の報を受け、だれかと喋りたくなり、西荻で散歩堂さんを呼び出し中華で昼食。この日、散歩堂さん、大事な用件を控えていたとかで申し訳ないことをした。それでも来てくれる。うれしい人です。「盛林堂」(補充して2冊買う)、「音羽館」(ミュージックマガジン筒美京平特集号」を買う)とめぐり、散歩堂さんと別れる。

帰り国分寺下車。「七七舎」と「ジョルジュサンク」。まったく判で捺したような行動だね。ぼくが犯罪を働けば、すぐ足取りがつかめる。「七七舎」で均一を見ていると、隣の小さなおばあさんが、「ちょっとあれを、漢字の本を」と手が届かない上の棚を指さす。「はいはい、これですね」と取って差し上げる。「あの、漢字の本も」ともう一冊。取ったはいいが、買わないと決めてまた戻すのは無理だろう。「要らないなら、そのへんにほっぽいていいですよ」と言うと、後ろでいつのまにか来た店主の北村くんが笑っている。あれこれ情報交換。七七舎では「8マン」と、小学館の「日本の歴史」(写真図版多し)の『江戸}を買う。

ダイソー」の前を通ったとき「何か買うんだったけどなあ」と思うが思い出せない。帰りの電車で「そうか、墨汁だ」と気づく。浦沢直樹「漫勉neo」に山下和美が出演した時、墨汁で線を描くと、乾くと撥水性があり上から絵の具を使ってもにじまない、と言っていたのだ。『まんが道』に才野・満賀がインクで漫画を描いたあと、絵の具を乗せてたらにじんで「どうしよう、描き直し」かと絶望するシーンあり。どうやって解決するかは『まんが道』をどうぞ。