ボロボロの「吉田拓郎楽譜全集」にまた触れて

昨夜もdry。ううん、驚いたなあ。この1週間で2日ぐらいしか飲酒していない。もう30年近く、1年364日ぐらい飲んでいるから、風邪でダウンした以外は、こんなこと初めて。飲まなきゃ飲まないで、夜も眠れるのかと。これは発見であった。べつに断酒するつもりはなく、おだやかに減らしていけるなら減らそうということだ。またずぶぬれの日々に戻る可能性も高いが。

ギターを持ち出して「春だったね」を熱唱。バカだ。続いてアルバム「元気です。」に収められた曲を何曲か。「りんご」「こっちを向いてくれ」「まにあうかもしれない」など。10代がよみがえる。なんで、あんなに熱心に聞いていたんだろう。昭和51年ドレミ楽譜出版社の『吉田拓郎楽譜全集』は当時1500円。もうガムテープで補修したりしてボロボロだ。こんなにたくさん手で触れた紙の本も、ほかにないだろう。LP「明日に向かって走れ」までを収録。これで十分だともいえる。「親切」は昔は歌詞を見ずに歌えたが今はむり。あの暴走するような早口の歌詞の連打(変に親切で面白い男だと思ったし それが今日まで友達同士とはお笑いだ)は、今では再現不能で、つっかえたり、かんだりしてしまう。舌も年を取るのだ。

中川一政『旅窓読本』に「武蔵野日記」2編所収。そうか、永福町に昭和初期、住んでいたのか。永福町駅には佐藤忠良の像があり、ある時期、一種のアトリエ村みたいな芸術家村が形成されていた。もう少し調べて、来週送稿する「オカタケな日々」に書こうと思っている。佐土哲二も登場。「オカタケな日々」49と50に使う絵を2枚描く。