「谷口ジロー」展で疲労する。

13日、散歩堂さんにつきあってもらい、「西部古書会館」から「世田谷文学館」へ。「谷口ジロー展」を見る(「赤旗」取材)。「西部」では、香月泰の絵文集『春夏秋冬』300円と、清水昶評論集『天皇陛下の銀時計』200円が買えたのでよかった。ほか数冊。荻窪からバスで芦花公園駅前まで。「谷口ジロー」展はけっこう混んでいた。生原稿の展示はうれしいが、老眼には異常に疲れて、途中で脱落。喫茶室でしばらく恢復を待つ。本当は、この後南大沢で開かれている古本市へ行くつもりでいて、それで散歩堂さんに声をかけたのだったが、疲れがひどく、ここでリタイア。散歩堂さんには悪いことをした。帰宅後、ソファでしばらく沈没す。

なぜ、こんなに疲れるかと思ったら寝不足だった。前夜「本の雑誌」連載の山之口獏3をなんとか書き上げたのが夜中の3時。4時間ぐらいしか眠っていないから、寝不足の影響はてきめん、だった。徹夜なんてしないし、論外である。

天皇陛下の銀時計』を車中で読む。入院日記から始まるが面白い。掲載誌「飾粽」へはぼくも参加していた。清水さんが懐かしい。若き日、憧れの現代詩人であった。没後、今年10年。この本のことは「オカタケな日々」で触れたいと思うのだ。