そこにはただ風が吹いているだけ

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善行堂ブログで、高校一年のクラスの同窓会が大阪であり、仙台から参加したi浜が足を伸ばし、善行堂と京都で会ったと知る。i浜はただ一人、高校時代3年間同じクラスだった。クラブが同じの善行と仲がよかった。ぼくは同じ京阪沿線で、善行や仲間とi浜の家に遊びに行ったことがある。そのとき、シューベルツのLPを聞いたことを覚えていて、ずいぶんあとで善行に確認すると「いや、あれは俺が持っていったんや」と言う。そういえば、拓郎「伽草子」も善行発で、岡林「金色のライオン」もそうだった。善行の部屋にはアース・ウィンド・アンド・ファイアーのLPもあった。そう考えると、ずいぶん善行から音楽の影響を受けているのだと気づく。歌もうまい。冗談は天才。

i浜は高3のとき、何かあわてていて、次の時間までに「形而上学」について調べなあかんと言う。ぼくが「エンペドクレスが、最初の形而上学の悩みで自殺した哲学者で」と庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』受け入りの話を教えると、「そんなんはどうでもいいねん」と立ち去った。よく考えると、知識をひけらかしただけの話だ。i浜、すまぬ。

これまでにも書いたが、大阪在住のとき、東京へ行ったときは東京で就職(某大手電機メーカーの医療部門)したi浜の下宿に泊めてもらった。石神井だった。仙台へ行ったとき、一度、仙台の彼のマンションに泊めてもらっているし、もっとあと転職して介護タクシーの運転手をしている彼と待ち合わせ、話したこともある。小平時代、奥さんと一緒にうちへ遊びに来たこともあったな。i浜は、坊ちゃん育ちというわけでもないだろうが、まっすぐ育って、ゆがんだところのない男で好感度高し。ユーモアもある。

そういえば、通った高校に、嫌な奴(会いたくない、話したくない)が一人もいなかった。このこと、今振り返って、他の例と比べる時、珍しいことではないだろうか。ヒット中は、あまりに聞きすぎて、何とも思わなかったシューベルツ「風」が、この歳になって、めちゃくちゃいい歌に思えて、よくギターで歌う。もちろんボブ・ディラン「風に吹かれて」の影響下にある歌だ。