古今亭てい朝

紫陽花咲きこぼれる日曜、今月いっぱい期限の東京都共通銭湯回数券、最後の一枚を使いきるため、東大和「神明湯」へ。いつも迷う路地奥の銭湯だが、さすがに4回目ぐらいの利用となり、一発でたどりつく。あちこち銭湯に入って気づくのは、けっこう、全身入れ墨の人がいること。たいてい痩身で30代とか40代ぐらいなのか。露天風呂に浸かっていて、こういう人が隣に入ってくると、けっこうビビります。「気持ちいいですね」と声をかけた方がいいのか。

東京都銭湯は7月から20円値上げで520円に。常連らしい客が帳場で、「なくなると困るんだから上げていいんだよ。20円とかじゃなく100円上げて600円ぐらいでもぜんぜん平気。おれは来るよ。なくなるのが一番困るんだよ」とありがたいお言葉をかけていた。さしずめ江戸っ子だな。

帰り、自転車で涼しい夕風に吹かれるのが格別。家から1キロ圏内にあれば助かるが、だいたい3~4キロは離れている。これが困るんだよなあ。

群ようこ『馬琴の嫁』講談社文庫を一気に読む。馬琴の病気がちの長男に嫁いだ「路」(結婚するのに改名させられた)が気難しい一家にふりまわされる様が描かれ読ませる。「塩とたばこ博物館」の南畝展はとうとうまにあわず。今日は久しぶりに武蔵美の美術展に。おしゃれでスマートできれいな若い学生がキャンパスを歩く。美大生イコール汚いイメージはまったくなし。林哲夫さんが学生だった頃はどうだったか。一度聞いてみたい。

阪神にあわせ、全般的に低調である。古今亭てい朝だ。