1府2県縦横のお疲れ2泊3日盛りだくさんの取材旅

9月1~3,1泊2日+オプションで友人宅に1泊して関西へ取材出張。「赤旗」連載「文学館へ行こう」。1日は大阪から南海本線和歌山市有吉佐和子記念館」。「紀国屋」古本屋へも寄る。その夜はjr和歌山駅前ホテルに宿泊。翌2日、阪和線で奈良。「志賀直哉旧邸」へ。ひさしぶりに「智林堂」で店主長江くんと話す。近鉄で大阪へ。天神橋筋商店街を古本屋巡りをしながら、その夜は高校の同級生で「つま恋」仲間の白石邸泊、住道。京橋から「片町線」と思ったら、これは古い呼称。今は学研都市線。ほとんど初めて乗った気がする。長尾から先は乗っている。

白石が若き日に買い、しまい込まれていたギターを引っ張り出し、ぼくが弦を代え、チューニングをして、阪神戦を視聴しつつ、2人で拓郎を歌いまくる。白石夫人は大迷惑なり。白石のギター、ヤマハR360でいい音がする。いいギターやで、と言うと、「ほんまか、仕事辞めたら、また弾くわ」とのこと。

守口高校時代の話あれこれ、白石は克明によく覚えている。パズルが埋め込まれていく気分。そうだったか、へえの連続。よほど楽しかったんだろう、高校時代が。あれから50年である。

3日今日、新大阪から新幹線に乗るのに「住道からハナテンおおさか東線で一本や」と教えられたが、「おおさか東線」とは初耳。新大阪へはとにかく環状線か、御堂筋線を捕まえてと思っていたが、大阪東側に環状線ができていた。淀川を越え、神崎川を越え、Uターンして北から南へ新大阪へ向かう。いや、ぜんぜん知らん路線やわ。

今回、南海本線阪和線学研都市線おおさか東線と、少なくとも上京してからは知らない鉄道に乗れた。さすがに、1府2県の移動は疲れました。くわしくは各媒体に分散して書きます。

旅行中、中公文庫に入った大佛次郎『宗方姉妹』を読む。もちろん小津の映画は見ている。エッセンスは忠実ながら、その背後に原作は奥行きあり。神戸、大阪の都市風俗を織り交ぜながら、通俗的プロットを恐れもせず、堂々たる書きっぷりに感心しきりなり。うまいもんだなあ。