山田太一たっぷり

月半ばまで締め切り続く。「高校教育」の連載、名言コラムは山田太一「ながらえば」から。「本の雑誌」連載は、古物商講習会と片岡千歳『古本屋 タンポポの明け暮れ』(夏葉社)について。今日締め切りの「すこーれ」は森鴎外『雁』を書く。

気持に余裕なく、所沢「彩の国」古本まつり、西部古書会館「赤札市」に行けず。土日、気が向いたらどちらかへ。と言いながら、昨日ふらりと国分寺「七七舎」へ。正津勉編の「東京」詩集3冊が均一に出ていて抱きしめる。すでに持ってるのになあ。洲之内徹『絵のなかの散歩』も100円だったが、これは、これから読む人に買ってもらおう。

「無印」で来年のスケジュール帳その他を買う。『月曜始まりマンスリーノート』550円。これがいちばん使いやすく、このところ、例年、これと決めている。あれこれ、フリーページに貼りこむため、一年で倍の太さになる。着々と越年へ向う。

Dチューニングしたギタレレ、本来のFにしてポロポロ弾く。女性の歌唱曲は、カラオケでもだいたい5音上げて唄うから、Fチューニングなら、そのままのコードで弾いて男性のキーで唄えることになる。言ってることわかりますか。いや、わからなくていいです。ぼくもあんまり自信がない。

深夜、録画しておいた、山田太一笠智衆主演三部作のうち「冬構え」「今朝の秋」「ながらえば」をお酒を飲みながら続けて見る。「今朝の秋」「ながらえば」は何度か見ているが、「冬構え」は印象薄く、忘れていること多し。「冬構え」の藤原釜足、「今朝の秋」の加藤嘉は、「男たちの旅路」で笠智衆と都電車庫に立てこもった老人メンバー。あのときすでに老人だったわけだが、より一層、年老いたなあという印象だ。「冬構え」の岸本加世子、そういう役どころだから仕方ないが、キャンキャンと子犬のようにうるさい。そういえば、金田賢一はその後、どうしちゃんだろう。「今朝の秋」、武満徹の音楽が美しい。

縁の深いTBSは、なぜ山田太一追悼のドラマ再放送や特番を組まないのか。NHKは「チロルの挽歌」を追悼再放送した。