彩の国古本まつり

11日、空気にお湿りあり、空はどんよりしている。このところ、こんな天候はなかった。雨の前兆ならん。「ふくらむ読書17」中里恒子『歌枕』について書きかけとん挫。

会期中の「彩の国古本まつり」を覗く。6日目とあってさすがに会場は空いている。とにかく本の量が多く、絞りに絞って見ていったが、それでも全体の3分の1ぐらいで、頭が働かなくなる。中里恒子を、と思い、中公文庫を熱心に見たが、けっきょく所持する講談社文芸文庫の『歌枕』のみ。品切れらしく1000円がついていた。中里恒子、かつて音羽館店頭均一にずらり全集が並んだときあったが。私も4,5冊持っていたが、処分してしまったな。

「平井の本棚」から2冊。片岡義男『音楽を聴く』東京書籍、『酷暑(もちろん国書の打ち間違い、ひどいな)刊行会50年の歩み』。「キクヤ書店」から2冊。『サミー・ディヴィス・ジュニア自伝 ミスター・ワンダフル』文藝春秋新潮文庫谷崎の『刺青・秘密』は、細江光の注が読みたかった。どれも緊急ではないが、わりにいい買い物。

帰宅して、いくつかメールやりとりして、「ふくらむ読書17」を送付。一回では書き切れず、2回に分けて、となった。春陽堂書店より担当編集者から電話。これは来年にかけてのいい話。実現すれば、だが。

ホームドラマチャンネル、「前略おふくろ様」2が始まった。新しい女将は八千草薫。「うーんと、たとえばの話ね。傘をね」と言って、まったく核心から遠い話をする八千草薫。ぽかんとした顔のサブ。じれた秀さんが「おかみさん、私が代わりに話します」。話を聞いて「そりゃあ、ないっすよ」と心で思うサブだった。