オカタケさんぽ忘年会

12月に静かに滑り込む。季刊「白水社の本棚」連載、締め切り日忘れていて編集部よりメール。あわてて中里恒子『歌枕』について書いて送付。あんまり早いので驚いていた。30日夜は牧野邸、手製柿の葉寿司をメインに小宴。日本酒が回り、早く辞す。ぼんやりと、牧野さんと編集者がアキ・カウリスマキの話をしていたような。牧野さん、『人生の腕前』を熟読してくれていて、あれこれうれしい感想を述べてくれた。自著についての感想を直接聞く機会は少なく、ありがたい。

12月2日夜は「オカタケさんぽ」有志による忘年会。西部古書会館「書心会」で集合、釣果をぶらさげ中華「福龍門」で宴会。ぼく含め12名。生ビールが280円、食べ物はほとんど290円という安さ。新しく入ったらしい店員が、こちらの告げる飲み物や食べ物が分からず右往左往していた。

訃報が伝えられたばかりの山田太一ファンの多い会で、来春、オカタケさんぽで山田太一をしようと盛り上がる。どこを歩けばいいだろう。田園都市線か。宴たけなわで釣果を披露。変な飲み会なり。中里恒子、三月書房随筆シリーズを目当てに即売会を見てまわるも、三月書房を一冊買えただけ。あと、開高「食卓を笑う』、マルボロのブリキ缶ほかを買う。この日、ゴンチチ「世界の快適音楽」で大川栄策がかかり、その素晴らしい歌唱に度肝をぬかれ、大川栄策のCDがあればと思ったがそれはなし。

二次会は「ペリカン商会」。10名という大所帯で予約なしは危ぶまれたが、マスターがうまく奥に席を作ってくれて助かった。吉田拓郎ファンが二名いて、心強い。つくばから遠出しての、初期からの参加者Fさんは「篠島」ライブへも行ったという。それはそれは。幹事の元新潮社・Mさんからは貴重な出版情報を得る。TBSラジオのヘビィリスナーで、「森本毅郎スタンバイ!」出演時代の話をあれこれ聞かれる。辞めてもう12年にもなるか。あれこれ懐かしい。これから月半ばにかけて、年末進行もあり慌ただしい。やっぱり「青春18」を買って、鈍行鉄道さんぽをするかと考える。