東京は雪だった

2泊3日の京都行きから本日29日に東京へ戻ったら雪だった。京都も寒かった。このご時世に「不要不急」とは言えない、軽率な行動と言われそうだが、マスク、手洗い励行(くしゃみ、咳、濃厚接触なし)で移動、楽しい旅であった。1日目は、善行堂、ホホホ座、恵文社、誠光社と新著『明日咲く言葉の種をまこう』の販促営業。いずれも注文を取ってきた。誠光社と同じ裏筋にある銭湯「桜湯」へも、予定になかったが外観にしびれて入った。浴室に鯉が泳ぐ水槽あり。2日とも山本と、ひさしぶりにあれこれ、じっくり語り合えた。

2日目は、前から行きたかった兵庫県「龍野」へ、「青春18」を使っていく。京都から姫路まで「新快速」を使うと、驚くほど速く快適に移動できる。それに今なら空いている。姫路からは「姫新線」というローカル単線、ディーゼル二両の電車で「本竜野」へ。自転車を借りての3時間の周遊を終える。観光案内所で、「寅さんロケ地マップ」みたいなのをもらい、シリーズ屈指の名作「男はつらいよ 夕焼け小焼け」(マドンナ太地喜和子)のロケ地(おい、牡丹、東京はどっちだ?)を巡る。龍野は時間が止まった、いい町だった。町でただ一軒の古本屋「ねぶた屋」へも寄れた。ほぼ完ぺきの充実した周遊。途中下車して姫路の古本屋も2軒。これでなんとか、次回の「古通」原稿も書けそう。

夜、山本と50周年だというジャズ喫茶「ヤマトヤ」へ。前夜は二人で3時間カラオケをした。ほぼ2日間、全力を尽くしてミッションを遂行。「おかざき、元気やなあ」と山本に言われる。旅先で63回目の誕生日を迎えた。帰宅して2時間ほど、泥のように眠る。やっぱり疲れたのだった。雪は止んだ。あとは静かに過ごす。