名物「古本じいさん」になりたい。

雨もあがった土曜、午前から動き出し西荻へ。「日高屋」でラーメン+半チャーハン。盛林堂の岡崎棚に補充し、均一を漁る。丸谷才一を2冊。どちらも所持しているが、まあすぐには見つからないからいいかと。得に『笹まくら』は、函から出したら、丸谷筆のはがきが挟まっていた。昭和35年の消し印。4冊買って、外へ出て、ふたたび均一を眺めたら(往生際が悪い)、杉森久英『黄色いバット』という野球小説が目に入る。いや、これはいいぞとレジに引き返したら、本を見て小野くんが「ふふふ、これ、おかざきさんの家から(蔵書処分)、一度買ってますよ」と言うではないか。ああそうか、前に買ったのは帯つきで、本の印象が少し違ったかとこれは言い訳。まあいいや。欲しい本は何度でも買いなおせばいいのだ。

音羽館では広瀬くんと「ささま書店」の後に同業者が入るという話をする。誰が入り、誰が店長を務めるかもわかっているが、まあ7月オープンのお楽しみに。「おれ、均一の番で雇ってもらえないかなあ」と広瀬くんと話す。均一は店の外で会計し、ぼくがお金を受け取り、おじさんたちや若者たちと古本話をする。70過ぎたら、ちょっと考えよう。名物「古本じいさん」になりたい。

ディック・フランシスをがんがん再々再々再々読している。たくさん書いておいてもらって、よかったよ。