西本智実かっこいい

梅雨さって、本格的な夏突入。週末から週明け、「スコーレ」(この秋で連載終了)、「學燈」「赤旗(文学館へ行こう)」を黙々とこなす。サーモスに氷をぶちこんだウーロン茶をごくごく飲む。

図書館で縄文関係の本、数冊借りてくる。いい調子だ。関心がある時を逃がさず、ある程度のことを叩きこんでおきたい。

20日夕、「盛林堂」岡崎棚へ補充のち、荻窪へ移動。杉並公会堂(へえ、こんなところにあるのか、立派な建物だ)で、「西本智実指揮」イルミナートフィルのコンサート。散歩堂さんのお誘いでタダ券をもらった。西本智実は初めてみたが、宝塚の舞台にも立てそうな、やたらにかっこいい美貌の指揮者(そういう扱われ方にはずっと不満であったろうと思うが)。左手の動きに見ほれる。

ドビュッシーの小組曲ベートーヴェンの「田園」第一楽章、R・コルサコフ「熊蜂の飛行」、J・シュトラウス二世「雷鳴と電光」と、いいとこどりのプログラム。本格的クラシックファンには物足りないかもしれないが、私などには目先が変わって、しかも文学的なプログラム。非常にいい気持になった。

散歩堂さんと自粛で酒なしの繁華街をとぼとぼ駅まで歩く。やっぱり、こういう気持ちのときは、一杯やりたいですけどねえ。我慢、がまん。お誘いくださった散歩堂さんに感謝。いい一夜だった。

目にも軽やかで涼し気な、灯光舎プレゼンツ、山本善行撰の田畑修一郎『石ころ路』が届く。この軽さがもたらす清涼感こそ、この「本のともしび」シリーズのポイントであろう。いずれも散歩小説と言いたくなる「私」小説。しかしいいタイトルだ。どこかに紹介したいとじっくり読み始める。