いつか淋しい大人になっていく

月の半ば、「サンデー」「高校教育」などレギュラーの原稿を書き、「赤旗 試写室」で明日放送のNHKドラマ、高橋一生奈緒主演の「雪国」について書く。といってそれほど忙しいわけではない。ほとんど、ぼうーっと生きている。

遠藤周作『深い河』を入手し、一気に読む。そうか熊井啓が映画化していたか。複数の人物の人生がインドで交差する、ポリフォニー的構成がされている分、『沈黙』ほどの強い求心力はないが、神と人間、生と死というテーマはより身近であり、線をがしがしと引き、書き込みをする。一昨日見たばかりの「こころの時代」をもう一度見る。

今日も雨で、家に閉じ込められている。まるで梅雨のようだ。そして寒いなあ。昨年の総収入を知り愕然とする。どうして食べていけているのか不思議な低収入。家のローンが終わったのでなんとか。

最悪の気分を反映するように阪神の絶不調の出口が見えない。昨日も中日に負け、これで6連敗。「朝日」スポーツ欄ではそれが一番大きな扱い。勝率「063」とは、どこかの地方都市の市外局番みたいだ。「朝日」記事が書くように、じつは昨季6カードを終えた時点の中核3人、近本、佐藤、大山の打撃成績は今季のほうがいい。しかし、塁を埋めることがあっても、最後の1本が出ない。みごとなほどだ。呪われたようだ。お祓いをしたほうがいいのではないか。

打率174の小幡を使い続ける理由もわからない。素人目にみて、いま、1軍の主力に混じる実力ではない。自信のなさも打席に表れている。かえって気の毒だ。そうなると監督の矢野の問題にもなる。今季で監督を辞めると言ったことについて、あれこれ言われているが、いやあ関係ないんじゃないの。そう思うなあ。

阪神ファンにとっては試練の時だ。しかし、こんな試練をいくつも潜り抜けてきた。そして「いつか淋しい大人になっていく」のだ。