井伏鱒二『鸚鵡』

昨日はいちにち外出。まず午ごろ「盛林堂」で岡崎棚の清算。7月の売り上げ、なんと900円。フミさんは「7月は暑くて、お客さんが来ませんでしたから」と慰めてくれたが、いや、並んでいる本に魅力がないからだ、と反省。食欲なくサンドイッチ買って、車内でぱくつく。

西部古書会館即売展は「ヴィンテージ」。こちらも盛林堂が出店し、500円均一で大量に良書を放出。すでに棚はガタガタだ。3冊買う。井伏鱒二『鸚鵡』が鈴木信太郎装幀箱入りで、難ありだが、500円で買えるような本じゃない。うれしい。これが今夜の枕の友。

この日、「オカタケ散歩」炎天中止の代替企画として、ここで古本を買って集合、打ち上げしながら本を見せ合う会とする。集合は4時。まだ相当時間がある。場内で同年代の古本者であるKさんを見つけお茶にさそう。古書一路さんを加え、中年トリオ(すでに今や初老)で青梅多摩書房さんを訪れたのはもう10年も前か。「高円寺茶房」(ぼくはかき氷)で1時間ほど、おつきあいねがっていろいろ話す。

ふたたび古書会館へ。三々五々に集まるメンバーを迎え、9名で予約した「福龍門」へ。2時間ほど飲み食い、買った本を見せ合う。この日のために「岡崎武志速報」を作り、コピーし配布。残った有志で「ペリカン時代」へ。奥に席を作ってもらって、またしばし歓談。いい一夜だった。久しぶりに顔を見せた人もいて、近況を聞く。

帰宅したらちくま文庫から、秋か冬に出るはずの、これまでちくま文庫で出した古本の本からセレクションし、あらたに原稿を加えた『古本大全(仮名)』のプレゲラが届く。これをたたき台として、これ一冊で古本がすべてわかる本にしたい。お盆前に、これをもって「青春18」で遠出をしようか。電車内でチェックし、着いた町のレトロ喫茶でまた読み、それで帰ってくる旅。街歩きはしない。

なでしこ、阪神ともに勝利。なでしこ、結果はわかっているが深夜、再放送を見る。男子サッカーも見習いたいパス回しと前線への切り込み、すきを狙って飛び出してゴール。爽快感きわまりなし。

「高校教育」名言、を早めに送る。「古通」も書き始める。