ふくらむ読書19公開 中里恒子『歌枕』を読む後半

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昨日24日は吉祥寺。「アップリンク」でカウリスマキ『枯れ葉』を見る。このところ、録画しDに焼いた過去の作品、たてつづけに4本ほど見て、第二次カウリスマキブーム。ぶっきらぼうに見せて繊細、不器用なラブストーリー。犬がいい味。奇人変人というわけではない、普通に市井に生きる人(低賃金労働者)が、ちょっとずつ「変」というのがリアルだ。ぼくも、この日しでかした小さなへまをノートに書きだしたら4つになった。みんな不慣れなこと、小さな動揺に起因している。続くかどうか、「へまノート」を書くつもり。

パルコも久しぶりでB1の「ディスクユニオン」へ。日本のジャズ棚で渋谷毅さんを探すと、渋谷さんがピアノを担当した、さがゆきのボーカルアルバムを見つけ、買う。880円。盗難防止のタグ(でいいのか)がレジでなかなかはずれず、店員がガンガン扱うのに腰が引け「なんか、イヤがっているねえ」と言葉に出し空気を和らげる。

駅へ戻る途中、バス停前で「とんぼ書林」さんにばったり。ちょっとお茶でも、とカフェへ。古本屋ばなしをえんえん。そこへスマホに着信。盛林堂小野くんからで、『古本さんぽ』が出来上がり、印刷所へ届いたという。早く見たいから、と「とんぼ」さんと別れ、西荻へ。「とんぼ」さんに会ってなければ帰途についているはずで、思いがけない奇遇が生まれた。

盛林堂でできたてほやほやの『古本さんぽ』受け取る。半年以上かかった制作で感慨あり。すでに200冊以上の注文あり、明日、ふたたび盛林堂(お店はお休み)でサインを入れるが、200冊以上となると、ちょっと自信がない。名前を入れるだけなら1時間で済むが、イラスト、落款、紙を挟み込みと考えると、3時間はかかりそう。しかし、やるべし。

著者用20冊を、「このままご自宅へ、一緒に岡崎さんも乗せて運びますよ」と言ってくれて約1時間のドライブ。ここでも古本屋の話あれこれ。知らないこと多し。

帰宅し、コンビニで仕入れたオールドパーのポケット瓶で、一人、新刊を祝す。テレビでは『大脱走』。何回見るんや、という話。