風が強い日だった。

風が強い日。午後、自転車で外出を試みるも危険を感じ断念。近くに畑があるが、砂が舞い上がりスクリーンを作り、前が見えない。「風に吹き上げられた埃の中」の春の嵐である。『望星』4月号が届き、カウリスマキ『枯れ葉』について書いている。見本誌が届いたということはこちらも締め切りだ。亀戸財布紛失事件と『パーフェクトデイズ』ロケ地巡りについて書くつもり。

「ふくらむ読書」24、安西水丸について書く。その安西が幼少期を過ごし、エッセイやマンガに出てくる南房総「千倉」へ、青春18きっぷ第1回目を使って行ってくる。安西水丸の水平線を見る。レンタサイクルを借り(電動で1000円)2時間強、海を見てもう帰還。片道4時間はきつく、帰り、錦糸町で飛び降りる。がまんできなかったのだ。片道2時間半ぐらいが限界か。

昨日は、「パーフェクトデイズ」探検隊の、散歩堂、元毎日のMと3人で代々木八幡集合。ローソンでサンドイッチと牛乳パック(小)を買い、映画で平山がベンチに腰掛けて食べるシーンを再現する。参道階段に伊東豊雄設計のきのこトイレあり。「はるのおがわ」公園の、人が入るとスクリーンで遮断される(ただし現在、機能は停止)トイレも見る。公園に小高い土盛りと木を発見。田中泯が舞踏したのはここだ。

このあと門前仲町へ。お二人にもつきあってもらい、「オカタケ散歩」深川編の下見をする。小津安二郎の跡をたどる散歩でもある。いろいろ知見を得て、2時間5000歩、とジャストのコースとスケジュール。博多劇場というチェーンの居酒屋で打ち上げ。おでんがおいしい。汁がうまく飲み干す。気の利いた明るい女性店員に「汁がうまいなあ、うどんはないか? これでうどん食べたらうまいよ」と言うと、笑って「ないんです」と答えていた。本番当時の打ち上げもここでしたい。

67歳誕生日(3月28日)が近づいてきた。心身の劣化はなはだしい。